展覧会報告

special-exhibition
期日 2009.3.20 FRI - 2009.5.24 SUN
開催日数 58日
参加者数 5,847名
会場 京都国際マンガミュージアム 2階 メインギャラリー
主催 京都国際マンガミュージアム

共催(企画協力):杉浦茂101年祭実行委員会
=嶌津よたろう(マンガ研究家)、みなもと太郎(マンガ家/マンガ研究家)、
中野晴行(マンガ編集者/ノンフィクションライター) ほか
担当研究員:表智之、伊藤遊
アートディレクター:倉持佳代子
デザイン:應矢泰紀、小川剛、久保直子、宮本真理子(50音順)

展覧会要旨

昭和初期~30年代に児童マンガ界で活躍し、赤塚不二夫ら後進のマンガ家だけでなく、音楽家や写真家、小説家など多方面のクリエーターに影響を与えた杉浦茂氏。2009年は、氏の生誕101年目(「101」を杉浦キャラクターおなじみの人差し指と小指を立てたポーズに見立てている。)を記念し、「にこにこ!へんてこ!ほがらか!」をキーワードとする、展覧会を開催した。

杉浦茂になじみのあるオールドファンだけでなく、若い世代に杉浦作品の魅力を発見してもらうべく、同時期開催の「京都マンガフェスタ2009」とも連動。展示だけでなく、多数の関連イベントも開催された。また、館内を杉浦キャラクター一色で装飾するなどもし、まさに「祭」と呼ぶにふさわしい期間となった。杉浦茂の今でも古びないポップでモダンなセンスや、奇想天外な作風を、改めて見直す機会となり、杉浦茂の再評価につながった。


(文責:倉持佳代子 2011.11.4)

展示構成

(1) 杉浦ワールド体感ゾーン
人気キャラクターの等身大ポップや、大ガマに乗った地雷也、奇想天外「真田城」パノラマなど。記念撮影OKのコーナー。

(2) お宝展示ゾーン
貴重な原画60点や、野口文雄氏のコレクションから別冊付録など印刷物資料100点以上、そして横尾忠則氏や藤原カムイ氏、永野のりこ氏やちばてつや氏などなど、マンガ家を中心とした各界著名人が杉浦茂に捧げたトリビュートイラスト140点以上を展示。

(3) 読書&ショップゾーン
本展のために特別復刻されたレアな未復刻・未単行本作品(青林工藝舎刊。14作品計1,000ページ以上)
会場内でも読めるスペースを設置。購入希望者は、会場内ショップで購入可能。また、当館でオリジナルグッズも制作した。

展覧会風景

関連展示・資料など

■関連イベント

・特殊メイクアップ実演 「特殊メイクの世界 ―杉浦茂へのオマージュ―」
2009年 3月20日(金)

・シンポジウム 「杉浦茂はこれもなのじゃ」
2009年 3月22日(日)
出演者:みなもと太郎氏(マンガ家・マンガ研究家)、唐沢なをき氏(マンガ家)、呉智英氏(評論家/当館研究顧問)

・「サエキけんぞう、杉浦茂を語る」
2009年 4月12日(日)
出演:サエキけんぞう氏(ミュージシャン・作詞家・音楽プロデューサー)

・オリジナルTシャツの公募デザイン展「Teeple×杉浦茂「杉浦茂作品とコラボTの巻」
2009年 4月23日(木)~5月24日(日)

 

■ワークショップ

「杉浦キャラ エコバック」2009年3月20日(金・祝)~5月24日(日)
開催報告はこちら


【資料など】

■関連記事

表智之<楽しくて変!蘇る杉浦マンガ>『産経新聞京都滋賀版』2009年3月12日(火)
中野晴行<「ワン・アンド・オンリー」の杉浦茂>『産経新聞京都滋賀版』2009年4月9日(火)
みなもと太郎<「幼年期の幸福感」誘う杉浦マンガ」>『産経新聞京都滋賀版』2009年4月16日(火)
倉持佳代子<へんてこな世界 心地よく『杉浦茂ニコニコ大会』>『朝日新聞夕刊』2009年4月16日(火)

 

■告知ページはこちら 

冒険と奇想の漫画家 杉浦茂101年祭
京都マンガフェスタ2009

 

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