展覧会報告

special-exhibition
Saibara Rieko Exhibition
期日 2009.3.21 SAT - 2009.5.9 SUN
開催日数 45日
参加者数 8,466名
会場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2・3
主催 主催:京都国際マンガミュージアム/『西原理恵子博覧会』実行委員会

監修:西原理恵子/とりあたま
企画制作:ハクション
協賛:ウェブクルー/ 角川書店/ 講談社/ 小学館/ 新潮社/ 竹書房/白夜書房/ 扶桑社/ 双葉社/ 毎日新聞社/ 理論社/映画『いけちゃんとぼく』/TVアニメ 『毎日かあさん』/映画『女の子ものがたり』
協力:テンプリント/浜名梱包輸送

担当研究員:倉持佳代子

展覧会要旨

西原理恵子のマンガ家生活25周年を記念した展覧会。東京、仙台を巡回し、当館へ巡回した。西原理恵子は、「恨ミシュラン」「鳥頭紀行」など毒舌なルポマンガを展開する一方、自身の幼少体験を軸に、叙情的なストーリーを描くなど、相反する二つの作風を持った作家である。丸っこい描線にくりっとした黒目など、独特なスタイルで描かれる絵柄も特徴的である。写実性の面から見れば、西原は決して優れているわけではない。しかし、セリフの選び方、間のあけ方など、“マンガの行間を読ませる”ことにおいては、天才的である。それこそが、マンガの上手さといえるだろう。そして、その“行間”を読むことができるのは、日本のマンガ読者が高いマンガリテラシーを持っていることを裏付けている。本展を通し、西原マンガの魅力に迫るとともに、日本のマンガ文化の熟成をも伝えることができた。

(文責:倉持佳代子 2011.11.4)

展示構成

(1)原画作品約100点展示
デビュー当時の作品から現在の作品までを展示。西原理恵子の独特の色使いを原画で堪能できるコーナー。

(2)「体験ルポ」の部屋
グルメルポの「恨ミシュラン」、「できるかな」ではホステス体験等、「まあじゃんほうろうき」での麻雀入門、「鳥頭紀行」での修行僧など、破天荒な体験を綴った作品とその資料の紹介。

(3)「こども時間」の部屋
「いけちゃんとぼく」「女の子ものがたり」「ちくろ幼稚園」「ぼくんち」など、西原自身の幼少体験を軸に描かれた「こどもの時間」をテーマに、上記の作品とその資料を展示。

(4)「高知」~原風景のインスタレーション~
作品の中に現れる青い空と海、白い雲、緑の山並み。西原に大きな影響を与えた故郷の高知の風景画をインスタレーションで展示。

(5)その他
西原理恵子の仕事場の再現コーナーなど。

展覧会風景

関連展示・資料など

■イベント

「西原理恵子の人生画力対決 in バラハク」
2010年4月4日(日)
出演:西原理恵子・竹宮惠子
 

■ワークショップ

「毎日かぞく」
2010年3月20日(土)~5月9日(日)の土・日曜、祝日
西原理恵子作品「毎日かあさん」にちなんで、生活の現場でおこるハプニングや感動を来館者にマンガで作成してもらう
ワークショップ。
開催報告はこちら 

 
【資料】

■関連記事
倉持佳代子<辛いときこそ笑い サイバラの魅力>『産経新聞京都滋賀版』2010年3月16日(火)
倉持佳代子<「描けない」漫画家の面白さ」>『産経新聞京都滋賀版』2010年4月13日(火)

 

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バラハク 西原理恵子博覧会
西原理恵子の人生画力対決inバラハク

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