毎年恒例である精巧な複製原画・原画'(ダッシュ)の新作を発表する展覧会。2009年は7回目。本プロジェクトは、竹宮惠子の監修の下、破損や散逸の畏れのある日本のマンガの偉大な足跡を、現状のままアーカイブする目的で進められているものである。今回は、昭和初期より抒情画家、マンガ家、童話画家、グッズデザイナーと多彩な才能を発揮した松本かつぢの作品31点と、戦後の少女の憧れの世界を描いて人気を博し、後には大人の女性向けマンガ「レディースコミック」の分野を切り開いた一人である牧美也子の作品34点の原画ダッシュを制作、展示した。両作家の原画ダッシュは、少女マンガの揺籃期から黎明期、そして現在をも見通すことができる重要な資料となり、展示では、それを見ることができる貴重な機会となった。（文責：倉持佳代子）

・松本かつぢの原画ダッシュ全31点、牧美也子の原画ダッシュ全34点

・竹宮惠子「ファラオの墓」原画全1点、原画ダッシュ全5点

・作品原画と原画ダッシュを見比べるコーナー

・出展作家関連資料（グッズ、付録、掲載雑誌など）

会期中、出展作家と竹宮惠子による座談会を開催。

8/22（土）：紀伊國屋画廊にて、竹宮惠子と牧美也子による座談会を開催。入場者数：203名。


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