展覧会報告

special-exhibition
La bande dessinée revisite le Louvre
期日 2010.11.05 FRI - 2010.12.03 FRI
開催日数 25日
参加者数 9960人
会場 京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
主催 主催:京都国際マンガミュージアム/ルーヴル美術館/KYOTO Cross Media Experience実行委員会

後援:NHK京都放送局
協力:関西日仏学館/東京日仏学院
特別協力:フュチュロポリス社


コミッショナー:ファブリス・ドゥアール(ルーヴル美術館出版部副部長)
プロデューサー:上田修三(京都国際マンガミュージアム事務局長)
キュレーター:伊藤遊(IMRC研究員)/原正人(BD研究者)

展覧会要旨

 

 フランスで「第九芸術」と呼ばれているコミックス=バンド・デシネ(BD)。その現代の「芸術」にルーヴル美術館が注目、フュチュロポリス社と共同で、同美術館をテーマにした作品の制作をコミックス作家に依頼し、単行本として出版するというプロジェクトを立ち上げた。本展は、そこで生まれた5人の作家によるコミックス作品を、原画を中心に紹介する “新しいルーヴル展”である。

 ルーヴル美術館を含めフランスの2ヶ所でしかみられなかった展覧会の巡回だが、日本展として再構成するにあたって、フランスでは数点の複製しか出展されなかった荒木飛呂彦の原画を約20点加え、大きな話題を得た。

 マンガミュージアムではこれまで、マンガの原画を絵画作品のように額装し鑑賞させるといった、従来しばしば行われてきたのとは異なる「マンガ展」の形を模索してきた。今回は、ルーヴル美術館がフランスでキュレーションした展覧会の雰囲気(会場を暗くし、額装された作品のみにピンスポットを当てる)を再現する努力をしたが、それは、私たちが避けてきた「従来のマンガ展」展示方法である。しかしながら、そもそもじっくり鑑賞する絵画作品としても楽しまれているBDの展示としてはひとつのあり方であり、原画展示の新たな可能性を示すことができた。

(文責:伊藤遊)

展示構成

ニコラ・ド・クレシー「氷河期」
マルク=アントワーヌ・マチュー「レヴォリュ美術館の地下」
エリック・リベルジュ「奇数時間に」
ベルナール・イスレール「ルーヴルの上に広がる空」
荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」

展覧会風景

関連展示・資料など

 

巡回展

会場:BankART Studio NYK(横浜市)
開催期間:2010年12月6日(月)~12月17日(金)
主催:北仲スクール/京都国際マンガミュージアム/ルーヴル美術館
協力:BankART1929
特別協力:フュチュロポリス社

 

イベント

ライブ・ペインティング&トーク「バンド・デシネ・ミーツ・マンガミュージアム」 2010年11月6日(土)

<ゲスト>
・ ニコラ・ド・クレシー(BD作家)
・マルク=アントワーヌ・マチュー(BD作家)
・エリック・リベルジュ(BD作家) 

  

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