期日 | 2011.2.28 MON-3.21 MON |
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開催日数 | 19日 |
料金 | 無料 |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー4 |
主催 | 京都国際マンガミュージアム |
協力:京都市立呉竹総合支援学校
担当研究員:伊藤遊
アートディレクター:久保直子
動画撮影・編集:應矢泰紀
展覧会名にある「金ゴゴ」というのは、京都市立呉竹総合支援学校の金曜日の午後に行われている創作の授業の略称。本展は、この「金ゴゴ」で作られた作品を中心に、同校の児童・生徒による力強くも繊細な作品を紹介した。
本展は、2009年に、同じく呉竹学校の児童・生徒作品を紹介する「総合育成支援教育現場から創造の世界を学ぶ」展の好評を受けて企画されたが、今回は、特に次の2つの視点を意識して展覧会作りに臨んだ。
(1) プロセスをみせる:
同学校の児童・生徒たちがものを作る現場を見学していると、彼らには、ひとつの「完成」を目指して作品作りをするというよりも、筆を動かし、粘土をこねるその瞬間を楽しんでいるようにみえる。展覧会では、額に入れた状態の絵などが展示されたが、それは、ある瞬間の「完成」でしかない。そこで、本展では、制作風景の動画も重要な展示物のひとつとして提示した。
(2) 持続可能な創作活動の模索:
同校教員との対話の中でわかったことは、学校における児童・生徒たちの「創作活動」が、彼らに生きる喜びを与えているにもかかわらず、そうした場が、卒業後は確保しづらいという現実である。しかし、彼らの作品を「商品」に転化し、別の価値を付すことで、創作の場を確保するひとつの可能性が出てくることは、前例のないことではない。そこで、本展では、作品のオリジナルの展示にとどまらず、それらを使ったTシャツなどのグッズを製作し、それ自体を展示品とした。同時に、来場者へのアンケートを行い、それらグッズの商品的価値についての調査も行った。
(文責:伊藤遊)
(1) 京都市立呉竹総合支援学校に通う小学部および高等部の19作家51作品
(平面作品44点、立体作品6点、アニメーション作品1点)
(2) 「金ゴゴ」の授業風景を紹介するスチール写真のスライドショー(撮影・編集:金甫盈)
およびムービー(撮影・編集:應矢泰紀)
(3) 上記19作家の作品を元にデザインされたオリジナルグッズ(Tシャツ7種、エコバッグ2種)
(デザイン:ローガンプロダクション) 写真はこちら
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