開催日時 | 2007.5.27 SUN 13:00~15:00 |
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会場 | 京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール |
出演者 | さそうあきら[マンガ家]/呉智英[評論家/京都国際マンガミュージアム研究顧問] |
主催 | 京都国際マンガミュージアム |
企画担当:表智之
ひとつのテーマを設定した上で、マンガを、学術研究の文脈から改めて意義付ける試みである連続作家講演会「ミュージアム発・マンガの未来へ」。その第5回となった今回は、「マンガと音楽」をテーマに行われた。
クラシック音楽をテーマにした「神童」や「マエストロ」が高い評価を受けているさそうあきら氏に、さそう氏を早い時期から評価していた呉智英氏が、作品全体と、音楽をマンガで描くことについてインタビューを行った。さそう氏は、マンガで音が聞こえないことは武器であり、新しい形で音を描くことを目指していると言う。さらには、全作品を通して、自身のテーマは「世界を五感で感じるものとして認識すること」だと語った。話題は、音楽マンガに留まらず、氏の作品テーマの幅広さに呼応するように時事問題から教育、性までに及び、一マンガ家としてどのように現代社会と対峙しているかまで想像させる深遠な対話となった。
また、音の出るデジタルコミックの可能性についても、メリット、デメリットの両面性が議論され、音楽マンガの未来も予見するような示唆に富むイベントとなった。
(文責:猪俣紀子)
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