開催日時 | 2012.10.28 SUN 14:00-16:00 |
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会場 | アートエリアB1(大阪) |
出演者 | 原正人[BD翻訳家]/ミソトミツエ[「ガイマン賞」主催者]/依田恵美[カフェマスター/大阪大学特任研究員] |
参加者数 | 15名 |
主催:アートエリアB1(大阪大学/NPO法人ダンスボックス/京阪電気鉄道会社) 共催:京都精華大学国際マンガ研究センター/大阪大学21世紀懐徳堂 企画担当/カフェマスター:伊藤遊
近年、海外コミックスの翻訳本=「ガイマン」の出版ラッシュもあって、海外マンガが注目を集めている。フランスコミックス(バンド・デシネ=BD)翻訳家の原正人氏と、「ガイマン」年間ベスト10を選ぶ「ガイマン賞」主催者のミソトミツエ氏を迎え、こうしたブームの背景等について聞いた。また、今年度(2011年10月1日~2012年9月30日)刊行された「ガイマン」約60点の半分以上について、実際、参加者に手にとってもらいながら内容や見所が紹介された。
長いスパンの歴史的背景があったことを認めつつ、両氏とも、現在の「ガイマン」ブームに与えた「ウォッチメン」(アラン・ムーア原作、デイブ・ギボンズ作画)の存在の大きさを指摘した。原氏によれば、フランスのBD作家メビウスの来日(2009年)および死去(2012年)も大きな要因の一つである。
今年度「ガイマン賞」の上位にあがってきそうな作品として両氏の意見が一致したのは、「闇の国々」(ブノワ・ペータース、フランソワ・スクイテン)であった。
なお、本イベントは、「ガイマン賞2012」および同賞対象の全「ガイマン」を集めた京都国際マンガミュージアムでの特集棚設置と連動した形で開催された。
(文責:伊藤遊 2012.10.30)