講演会・研究会報告

Anime Identity: Style, Narrative, Medium
開催日時 2015.4.25(SAT)
会場 京都国際マンガミュージアム 多目的AVホール

主催:京都国際マンガミュージアム / 京都精華大学国際マンガ研究センター  協力:科研費挑戦的萌芽研究「デジタル時代における〈声〉の様態と経験に関する領域横断的研究」  担当:ジャクリーヌ・ベルント / 應矢泰紀

講演会・研究会要旨

講演会趣旨
これまでの研究で対象化されてきた「アニメーション」ではなく、「アニメ」と設定することでみえてくることを期待する研究プログラム。特に物語の構造や、独特な動き、声などの表現手法の具体的分析から、メディア理論や哲学、心理学に基づいた研究発表を国内外の研究者7名が行った。他にも「アニメ」表現の分析を行う対談も催した。

詳しい内容に関しては以下のとおり。

第1部 研究発表 (日本語への逐次通訳あり)
司会:ジャクリーヌ・ベルント(京都精華大学マンガ研究科) 
コメンテータ:顔暁暉(シンガポール国立大学日本学科)
・「Anime Aesthetics: A System of Conventionalized Performative Elements[アニメという表現:形式上の《約束》とそのパフォーマンスによるシステムをめぐって]」
Stevie Suan / スティービー・スアン(京都精華大学マンガ研究科)
・「Playful Limits: Rethinking Differences between Anime and Games throughGurren Lagann[戯れの限界:『天元突破グレンラガン』を例に考察するアニメとゲームの相違点]」
Selen Çalık / セレン・チャルク(京都精華大学マンガ研究科)
・「Animetic Potentiality and the Boundaries of the Narrative: An Attempt at Involving Bergson, Simondon and Deleuze in Anime Studies[物語の限界から見たアニメ的可能性:アニメ研究に活かすベルクソン、シモンドン、ドゥルーズ]」
Alba G. Torrents / アルバ・トレンツ(バルセロナ自治大学/国際交流基金研究生)
杉本・ジェシカ・バウンエンス(龍谷大学国際文化学科)[通訳] 
第2部 対談 (英語への逐次通訳あり)
「《アニメ》とは? 可動性[モビリティ]、メディア、可塑性」
アレクサンダー・ツァールテン / Alexander Zahlten(ハーバード大学東アジア学科) 
キム・ジュニアン / Kim Joon Yang(新潟大学人文学部)
司会:ジャクリーヌ・ベルント(京都精華大学マンガ研究科)
第3部 研究発表 (英語への逐次通訳あり)
司会:ジャクリーヌ・ベルント(京都精華大学マンガ研究科) 
コメンテータ:津堅信之(京都精華大学マンガ学部)
・「様式と形状からみる《お約束》になったミーム:心理効果の匠と凝り固まり」
應矢泰紀(京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター)
・「アニメ・アイデンティティの一要素としての音声:声優榊原良子の演じるキャラクターを中心に」
小林翔(京都精華大学マンガ研究科)
・「アマチュア作品にみるアニメの受容:《アニメーション研究会連合》を中心に」 
森下豊美(京都精華大学マンガ研究科)
・「ロトスコープと《アニメ》:『惡の華』を中心に」
石田美紀(新潟大学人文学部)

 

第1部 研究発表 (日本語への逐次通訳あり)

司会:ジャクリーヌ・ベルント(京都精華大学マンガ研究科) 
コメンテータ:顔暁暉(シンガポール国立大学日本学科)

  • 「Anime Aesthetics: A System of Conventionalized Performative Elements
      [アニメという表現:形式上の《約束》とそのパフォーマンスによるシステムをめぐって]」
      Stevie Suan / スティービー・スアン(京都精華大学マンガ研究科)
  • 「Playful Limits: Rethinking Differences between Anime and Games throughGurren Lagann
    [戯れの限界:『天元突破グレンラガン』を例に考察するアニメとゲームの相違点]」
    Selen Çalık / セレン・チャルク(京都精華大学マンガ研究科)
  • 「Animetic Potentiality and the Boundaries of the Narrative
    : An Attempt at Involving Bergson, Simondon and Deleuze in Anime Studies
    [物語の限界から見たアニメ的可能性:アニメ研究に活かすベルクソン、シモンドン、ドゥルーズ]」
    Alba G. Torrents / アルバ・トレンツ(バルセロナ自治大学/国際交流基金研究生)

通訳:杉本・ジェシカ・バウンエンス(龍谷大学国際文化学科) 

 

第2部 対談 (英語への逐次通訳あり)

「《アニメ》とは? 可動性[モビリティ]、メディア、可塑性」

司会:ジャクリーヌ・ベルント(京都精華大学マンガ研究科)

 Alexander Zahlten / アレクサンダー・ツァールテン(ハーバード大学東アジア学科)
 Kim Joon Yang / キム・ジュニアン(新潟大学人文学部)


第3部 研究発表 (英語への逐次通訳あり)

司会:ジャクリーヌ・ベルント(京都精華大学マンガ研究科) 
コメンテータ:津堅信之(京都精華大学マンガ学部)

  • 「Meme as Convention, as Seen in Anime Style and Form」
    [様式と形状からみる《お約束》になったミーム:心理効果の匠と凝り固まり]
    應矢泰紀(京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター)
  • Voice as an Identifying Element of Anime: On the Performances of Voice Actress  Sakakibara Yoshiko
    [アニメ・アイデンティティの一要素としての音声:声優榊原良子の演じるキャラクターを中心に]
    小林翔(京都精華大学マンガ研究科)
  • 「 Anime in Amateur Production: The Case of the «Union of Animation Research Circles»」」
    [アマチュア作品にみるアニメの受容:《アニメーション研究会連合》を中心に]
    森下豊美(京都精華大学マンガ研究科)
  • 「Rotoscope and «Anime»: The Aku no Hana (Flowers of Evil) series」
    [ロトスコープと《アニメ》:『惡の華』を中心に]
    石田美紀(新潟大学人文学部)

 

(文責:應矢泰紀2015.5.3)

 

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