開催期間 | 2008.05.10 SAT - 2008.08.03 SUN <期間中の土・日曜、祝日> |
---|---|
開催日数 | 27日 |
料金 | 無料 |
対象 | 一般(おもに小学校高学年以上を対象) |
参加者数 | 約2,567名 |
会場 | 2階 未来マンガ研究室 |
「パラパラパペットアニメーション」開催にあたって。
「アニメーションanimation」の語源である「アニマ anima」には「命を吹き込む」「活動させる」といった意味がある。本企画「パラパラパペットアニメーション」ではコマ撮り撮影のアニメーションの原理を利用して、物が動くことの楽しさを体験するワークショップを実施。1コマ1コマ少しずつ撮影するアニメーションは文字通り「命を吹き込む」作業といえ、動かしてみると短い時間ながらも奥行きのある作品を創作することができる。
初めてデジタルとアナログの要素を融合させたワークショップを開催するにいたった。デジタル機能の保存、記録の手軽さとアナログ機能の手に触る体感的側面とがうまくマッチした内容となった。
パラパラパペットアニメーションワークショップの紹介ビデオ
<参加者の作品の一部が下から見ることができます>
パラパラパペットアニメーション 企画案 指導のねらい
企画趣旨:
コマ撮り撮影の原理を使った体験ワークショップ。本ワークショップは①撮影のためのキャラとストーリーを作る。②専用パソコンソフト(クレイタウン)とカメラを使い、撮影をする。③出来上がった作品を鑑賞する。の3段階で構成されており、「創作」「編集」「鑑賞」の3つの要素を同時に体験することができる。3段階の詳細を以下のようにまとめることができる。
①「創作」…撮影のためのキャラとストーリーを作る。
「アニメーション animation」の語源である「アニマ anima」には「命を吹き込む」「活動させる」といった意味がある。そのことに着目し、①では命を吹き込む作業の下準備をする。たわし、レンゲ、クリップ、洗濯ばさみなど日用品を組み合わせキャラクターを創作する。このときに丸いシールを目に見立てまさに命を吹き込む作業をする。目を付け足すことで日用品が生命を宿したように見えてくる。そして参加者には自ら宿した生命にどのようなドラマやストーリーを与えるかを構想する。
→「①ねらい」
日用品を使って創作活動をすることで、出来合いのおもちゃやゲームとは違った楽しみ(独自のルールや世界観など)を創ることができる。自ら生命を宿す擬似体験をすることで物への愛着や物を大切にする心、他者へのいたわりなどを自然に感じることができる。
②「編集」…専用パソコンソフトとカメラを使い、撮影をする。
セルシス社「クレイタウン」を使って撮影を行う。撮影ボタンを押していくだけで簡単に1コマずつ素材を撮っていく。前のコマの画像が薄く残る「オニオンスキン機能」がついているのですこしずつ動かしていくための目安が一目でわかる。やり直し、修正、プレビューなどの機能もついているので撮影をしながらスムーズに編集作業を行うことができる。1人15分の所要時間の中で30フレーム~50フレームを作成することを目標にする。
→「②ねらい」
何度も撮影とプレビューを繰り返し行うことで仕組みやノウハウを自分で発見しながら映像原理の理解につながる。
③「鑑賞」…作った作品を鑑賞する。
それぞれ②で作成した作品をひとつのパソコンに保存する。その場で作品を鑑賞する。
→「③ねらい」
体験したことの成果を実感することができる。
他者の作品を鑑賞することで、新しい刺激や考え方などを学ぶことができる。
共同制作の場合は作品をみんなで鑑賞することで協力することの大切さを学ぶことができる。