展覧会報告

special-exhibition
La Rose de Versailles Exhibition
期日 2011.3.19(SAT)~2011.5.8(SUN)
開催日数 47日
参加者数 9,453名
会場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2・3
主催 京都国際マンガミュージアム

特別協力 : 池田理代子プロダクション
協力:集英社
後援:フランス大使館、関西日仏学館、国際交流基金
担当研究員・アートディレクター:倉持佳代子
パネルデザイン:宮本真理子

展覧会要旨

池田理代子作の「ベルサイユのばら」の名場面を選りすぐり、マンガ原画およそ300点を2会期に分けて展示。また、原画だけではなく、当館所蔵の雑誌資料なども合わせて展示された。

本展の特色は大きく分けて二つ。一つは、原画を鑑賞するポイントをパネルで解説したことである。“なぜマンガの原画は保存すべきものか”を、鑑賞者へ改めて考えてもらう機会となった。もう一つは、様々な研究者より解説文の寄稿をお願いしたことである。メディアミックスや海外展開を伝える資料もともに展示し、「ベルばら」のマンガ史的な位置づけや社会現象について解き明かすことができた。

(文責:倉持佳代子2012.4.17)

展示構成

前期:「薔薇の運命(さだめ)」原画およそ150点 3月19日(土)~4月12日(火)

オスカル、マリー・アントワネット、フェルゼン、アンドレなど登場人物たちの出会いを中心に、ストーリーの前半部分の名場面を展示。

後期:「革命の嵐の中で」原画およそ150点 4月14日(木)~5月8日(日)

フランス革命に翻弄されていく登場人物たちを中心に、ストーリーの後半部分の名場面を展示。

 

1.導入  挨拶、池田理代子略歴、「ベルサイユのばら」あらすじ、人物紹介パネルなど

2.コーナー解説 前期・後期それぞれ原画150点と合わせて、あらすじや見所をパネルにて解説
前期:「薔薇の運命(さだめ)」
①新しい運命のうずの中に   ②栄光の座によいしれて! ③ゆるされざる恋   ④黒い騎士をとらえよ! ⑤オスカルの苦しみ
後期:「革命の嵐の中で」
①燃え上がる革命の火   ②美しき愛のちかい   ③神にめされて・・・   ④いたましき王妃の最後

3.ベルサイユのばらその後
「ベルサイユのばら」終了後の読者の反響やメディアミックスの現状、海外の反響などを知る資料展示

4.スペシャルトピック 研究者による「ベルサイユのばら」解説
①日本のマンガ史における「ベルサイユのばら」の位置づけ、意義(少女マンガ研究家 ヤマダトモコ)
②「ベルばらブームとはなんだったのか」(少女マンガ研究家 藤本由香里)
③「少女読者が恋した〈男装の麗人〉オスカル」(専修大学人文科学研究所特別研究員 押山美知子)
④「フランスにおける『ベルサイユのばら』受容」(BD研究家 猪俣紀子)
⑤「ベルばら」の顔と身体の変化が示すもの(京都精華大学マンガ学部 准教授 吉村和真)

5.原画展の楽しみ方・解説   原画を鑑賞する上でのポイントを解説

※各コーナーのテキストについては、資料の項目のPDFを参照。

展覧会風景

関連展示・資料など

■関連イベント

・担当研究員によるギャラリートーク 3月19日(日)
・池田理代子トークショー ベルサイユのばらを語る 2011年3月27日(日)
 詳細なレポートは、http://imrc.jp/lecture/2011/04/post-2.htmlにて

 

■ワークショップ

「ベルばらキャラ 愛のきせかえ」2011年3月19日(土)~5月8日(日)の土・日曜、祝日
オスカル、マリー・アントワネットに、参加者が色づけを行ったオリジナル衣装に着せかえる、紙のきせかえ人形のワークショップ。完成品は、特設ジオラマにて記念撮影ができる。

■資料

解説パネルPDF (9.4M) ※無断転用禁止 ・ここにあるテキストは展示の中の一部のパネルです。
執筆:倉持佳代子 翻訳:ジェシカ・杉本・バウエンス

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池田理代子 ベルサイユのばら原画展
「ベルばらキャラ 愛のきせかえ」

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