期日 | 2016.05.06(SAT) – 2015.09.06(SUN) |
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会場 | 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2・3・6 |
主催 | 京都精華大学国際マンガ研究センター |
監修:呉智英
担当研究員:吉村和真/伊藤遊/雑賀忠宏
空間デザイン:榊原充大
グラフィックデザイン:三重野龍
戦後、太平洋戦争をモチーフに描かれた24のマンガ作品を、6つのテーマの中で紹介した展覧会。同じテーマでも様々な視点で描かれていることを示すことで、マンガ表現の多様性を確認すると共に、戦争-平和に関する言説が画一化することで思考停止を招いてしまっている現状に一石を投じることを目的とした。これまでの「戦争マンガ展」では決してありえないことだったが、政治的には相いれないと考えられている作品を同時に紹介したことは、一部で議論を巻き起こし、その意味では目的を達成したと言える。
コンセプトを空間デザインとして表現した会場構成も話題となった。
なお、同展は、西島大介「ディエンビエンフー」の原画が加わった「+α」として、「明治大学 米沢嘉博記念図書館」に巡回した(2016年2月11日~6月5日)。
(文責:伊藤遊 2016.5.5)
◆ 展示構成:
【6つの視点から】作品パネル、関連資料
<原爆> |
こうの史代「夕凪の街」 |
中沢啓治「はだしのゲン」 |
辰巳ヨシヒロ「地獄」 |
西岡由香「夏の残像」 |
<特攻> |
里中満智子「積乱雲」 |
花村えい子「君死に給うことなかれ」 |
松本零士「音速雷撃隊」 |
本宮ひろ志「ゼロの白鷹」 |
<満州> |
田河水泡「のらくろ探検隊」 |
ちばてつや「家路1945~2003」 |
村上もとか「フイチン再見!」 |
安彦良和「虹色のトロツキー」 |
<沖縄> |
今日マチ子「cocoon」 |
三枝義浩「祖国への進軍」 |
新里堅進「沖縄決戦」 |
ほし☆さぶろう「ひめゆりたちの沖縄戦」 |
<戦中派の声> |
小林よしのり「戦争論」 |
田代脩・菊池英一「日本史まんが年表」 |
水谷青吾・葉剣英「劇画太平洋戦争 神風特別攻撃隊」 |
百田尚樹・須本壮一「永遠の0」 |
<マンガの役割> |
小松左京・石ノ森章太郎「くだんのはは」 |
手塚治虫「紙の砦」 |
前谷惟光「ロボット三等兵」 |
水木しげる「総員玉砕せよ!」 |
【3人の原画から】原画
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「凍りの掌」(12点)「あとかたの街」(10点) | |
今日マチ子: | 「cocoon」(「椿散る」12点、単行本表紙等カラーイラスト3点) |
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「いちご戦争」(スケッチブック4点) | ||
こうの史代: | 「桜の国」(「桜の国(二)」7点) |
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「この世界の片隅に」(「しあはせの手紙」11点) |